Nobel Prize Dialogue

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1985年日本IBMに入社、2009年IBMフェローに就任。工学博士。2014年よりカーネギーメロン大学客員教授を兼務。2018年米国IBM TJ ワトソン研究所に転籍。現在はAIスーツケースの開発を推進。2021年より日本科学未来館 館長を兼務。

IBMフェロー。米IBM T. J. Watson研究所所属。2014年よりカーネギーメロン大学特別功労教授、2021年より日本科学未来館館長を兼務。
2004年東京大学大学院工学系研究科博士号(工学博士)を取得。

30年以上にわたりアクセシビリティ技術の研究開発に携わる。1985年にIBM入社、点字のデジタル化システムを開発し、現在のインターネット点字図書館の前身を築く。1997年に世界初の実用的な視覚障がい者向け音声ブラウザ「ホームページ・リーダー」を開発、世界の視覚障がい者の情報アクセス手段を格段に向上させるきっかけとなる。

2014年秋より米国に赴任、AIの技術を応用することで視覚障がい者の自由な移動を可能にする「実世界アクセシビリティ技術」の研究開発に取り組む。開発した視覚障害者のためのナビゲーションシステム「NavCog」は、東京のショッピングモールやピッツバーグ国際空港において実用化。現在は「AIスーツケース」と呼ばれる視覚障がい者のためのナビゲーションロボットの研究開発に従事、視覚障がい者が楽しみながら街歩きできる技術の実現を目指す。2021年より日本科学未来館においてアクセシビリティラボを立ち上げ、AIスーツケースの研究をリードすると共に、Miraikanビジョン2030「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」に向けた活動を推進。

2013年紫綬褒章受章。2019年全米発明家殿堂入り。2020年米国盲人協会ヘレン・ケラーアチーブメント賞を受賞。

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