Nobel Prize Dialogue
ウィリアム・D・フィリップス – William D. Phillips
1970年ジュニアタ・カレッジ卒業(物理学専攻)。1976年マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号取得後1978年までポスドク。同年米国立標準技術研究所(NIST)入所。メリーランド大学特別教授を兼任。
1970年ジュニアタ・カレッジ卒業後、1976年MITで博士号取得。MITでの2年間のポスドクを経てNISTに入所し、精密電気測定と基礎定数の研究に従事。NIST内にレーザー冷却・捕捉グループを立ち上げ、後にNISTとメリーランド大学の協力研究機関である共同量子研究所の創設メンバーに加わる。同グループが開発した技術は、レーザー冷却実験や冷却原子実験に欠かせない手法として世界中のラボで使用されており、またグループの研究成果に基づく原子泉時計は今や世界の時間計測の一次標準となっている。同グループでは冷却原子を量子情報へ応用する研究も進められている。
米国物理学会、米国科学振興協会、米国芸術科学アカデミーフェロー。OPTICAフェロー兼名誉会員。米国科学アカデミー、ローマ教皇庁科学アカデミー会員。メキシコ科学アカデミー特別会員。1997年「レーザー光による原子の冷却・トラップ法の開発」でノーベル物理学賞受賞。
William Phillips博士および1997年ノーベル物理学賞についての詳しい情報はこちらを参照。